2019.02.25

引越し(ひっこし)そば

引越しそばというのは年越しそば同様に耳慣れた言葉ではありますが、最近ではこの風習も少なくなってきたように感じます。現在は引越しの挨拶としてご近所様に配るのであれば、やはりお蕎麦よりもお菓子やタオル等ではないでしょうか?

もともと引越しそばは、年越しそば同様、江戸時代中期から江戸を中心に行われるようになった風習だそうです。蕎麦(そば)に越してきたことに引っかけて、おそばに末長く、あるいは、細く長くお付き合いをよろしくとの江戸っ子の洒落が込められています。

それまでは小豆を使った粥やお餅を配っていたようですが、それではちょっとした挨拶なのに高すぎない?という思いと、もっと簡単に挨拶を済ませたい?という考えから、当時は安価だったそばに白羽の矢がたったようです。当時は、隣近所(長屋の場合はいわゆる「向こう三軒両隣」の5軒)及び大家さんに配ったそうです。
2019.02.25

年越し(としこし)蕎麦

年越しそばとは、大晦日(12月31日)に縁起をかついで蕎麦を食べる習慣のことで年末の日本の風物詩でもあります。さて、年越しそばの由来や意味にはどんな想いが込められているのでしょうか?

年越しそばに込められた意味 蕎麦(そば)は長く伸ばして細く切って作る食べ物なので、細く長くということから健康長寿・家運長命などの縁起をかついで食べるようになったという説が一般的です。案外皆さんもこの説をよく耳にするのではないでしょうか?

他にも色んな説があるようです。そばは風雨にやられても、その後のお天気で日光を浴びると元気になることから健康の縁起を担ぐ説。

蕎麦が切れやすいことから、一年間の苦労や借金を切り捨て翌年に持ち越さないよう願ったという説。年末に家族そろって食べることが多いことから末長く、そばにいたいからという説もあります。

その他にも色んな説があるようですが、御利益の真偽はともかく、家族全員で年越しそばを食べながら、旧年の出来事を想い無事に新しい年を迎えられることを大切にしたいものです。

年越しそばの歴史 元々、江戸時代中期には月の末日に蕎麦を食べる三十日蕎麦(みそかそば)という習慣があり、 大晦日のみにその習慣が残ったものが年越しそばと考えられています。

年越し蕎麦はいつ食べるの? 年越しそばと言えば、一般的に大晦日(12月31日)に食べるのが普通だと思っておりましたが、地方によっては、大晦日ではなく元旦(1月1日)に蕎麦を食べる地方もあるそうです。やはり地方によっていろいろな風習があるようですね。